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リンク修正
移転されたサイトさま、統合されたサイトさまのリンクを修正しました。
長期休み後の平日だと駄目ですね。
気がおもっくそ萎えてる。
バサラの文を書こうとしてるんですが、どう頑張っても幸佐にしかならないってどういうこと。
佐幸にならないってどういうこと。
リハビリがてらにギアスの短いのを畳んどきます。
皇族+ルルの薄暗いの。
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長期休み後の平日だと駄目ですね。
気がおもっくそ萎えてる。
バサラの文を書こうとしてるんですが、どう頑張っても幸佐にしかならないってどういうこと。
佐幸にならないってどういうこと。
リハビリがてらにギアスの短いのを畳んどきます。
皇族+ルルの薄暗いの。
時間軸謎。
ルルーシュ+シュナイゼル(+クロヴィス(+ユフィ))
「チェック」
赤と黒の盤面で、白が黒の駒を倒す。
王冠をかぶったそれはまさしく駒の統括役であり、また、ゲームを終わらせる駒でもある。もっとも、どの駒も身動きが取れなくなる無様なリザインを、目の前の人物と行なうチェスの中ではしたことはない。互いに。
「また俺の負けですね」
「そうは言うなルルーシュ。お前も、だんだんに上達しているよ」
「昔はクロヴィス兄上にもよく負けましたからね」
ルルーシュがその時分のまま成長していないと錯覚しているように、何度もチェスの打ち合いを申し出て負け続けている、そちらこそ成長していないのではないかと思わせるもう一人の兄の柔らかな笑みを思い浮かべ、怏々とした気分でため息を吐く。それを見咎め、最も王座に近しい者として名が通りつつある兄、シュナイゼルはたしなめた。
「あれはお前とするチェスが楽しいのだよ。たとえ負けても、結果が延々と変わらなくても、あれはお前とチェスをする時間を楽しみにしている。お前たちやユフィたちの絵を描く時間の次にね」
「あの人は、自分の皇位の高さなんて頭にないんでしょうね」
美術に携われば、絵さえ描ければいいのだから。
シュナイゼルは苦笑した。
「クロヴィスに対して、少し辛辣すぎやしないか?ルルーシュ。聞けばクロヴィスが悲しんでしまうよ。人それぞれ得意な領分がある。クロヴィスはそれがたまたま施政ではなく、美術の方面に秀でているだけなのだから」
「わかっていますよ、それくらい」
盤面をためつ眇めつしていたルルーシュは、頬にかかる黒髪を耳にかけ、駒を選り分けた。
「もう一勝負、お願いできますか」
「構わないよ。さあ、先手はどちらにしよう?」
「兄上がどうぞお先に」
この人とは幾たびもチェスをしているが、勝てた数は片手で事足りるほどにしかない。しかも、それはあまりに負けすぎて不貞腐れたルルーシュの機嫌が回復するようにと計らって、力が拮抗していると思わせる打ち方でもらった勝利だ。それに気づけるほどまだルルーシュは明敏ではなく、けれど今はどれくらい手加減をされているかわかるくらいには兄のするチェスに眼が馴染んでいる。この手は前に潰されたから…と頭の中で吟味できる余裕は、少しだけ出てきた。
「ところでルルーシュ」
「はい」
「エリア11はどうだい?」
かつ、ん
「…アッシュフォードにはよくしてもらっています。友人もできました」
「そうか。今度アッシュフォード家には懇ろに礼を尽くさねばならないね」
話しながらチェスをたしなむのは、よくあることだ。
それが相手への揺さぶりであろうと、答えなければその余裕すらないと思われ、付け入れられる。筋が乱される。
もしくは、チェスに集中させることで口の蓋を緩め、情報を引き出すのか。
どちらにせよ、素直に穏やかなチェスができる状態ではなくなったと、ルルーシュは肌で空気の変化を感じ取った。
「向こうはテロも多いと聞く。危ないことはしていないだろうね?」
かつん。
「まさか。真面目にとはいえませんけれど、兄上の心配するようなことは、していないと思いますよ?」
かつん。
「それは何よりだ。けれど気をつけなさい。近々、黒の騎士団と呼ばれる強い勢力のテロリスト集団が出現している。他とは違い、統率のとれた集団だと聞き及んでいる。まるで兵隊だとね」
かつん。
「そうですか…確か、リーダーは」
「ゼロ、と名乗っているそうだよ」
かつん。
かつん。
「彼は頭が良い。どこから漏れるのか知らないが、軍の情報の一部も掌握しているようだ。それの利用価値を、見誤らない」
かつん。
「軍の情報が漏れているって…そんな軽々しい問題じゃないでしょう兄上」
かつん。
「いやいや、敵ながら賞賛に値するよ。仮に皇族なら、この熾烈極まりない継承争いも彼なら狡猾に切り抜けるんじゃないかと、私は思うよ」
「彼が皇族ならなんて…ずいぶん話が飛躍しましたね。相手はクロヴィス兄上やユフィを殺した人間ですよ」
「たとえの話さ」
かつん
かつん
かつん
「慎重にことを運ぶ狡猾さ、ときに見せる大胆さ、誘導に使う駒の的確さ、…けれどイレギュラーには弱い。彼の使う布陣は、どこかお前のチェスに通じていると私は考える。チェスとは違う、立体でも物を考えるその頭の良さも、ね」
…かつん。
「…何をおっしゃりたいのか、よくわからないのですが」
「ルルーシュ」
かつん。
「クロヴィスやユフィを殺したとき、やさしいお前は泣かなかったかと、心配しているんだよ」
穏やかに笑う冷えた目の薄い紫電は、柔らかく歪曲しながらもルルーシュの心臓を確実に見ていた。掴まれたように、竦み上がる。
(な、に、を言っているんですか兄上。僕は、俺はクロヴィス兄上やユフィを殺してなんて、)
かたん、
「チェックメイト」
リザインの声はあがらなかった。
***
初シュナイゼル(とクロヴィス?)でした。
この三兄弟が大好きです。
いつか絵を描きたいと思います。
シュナイゼルが黒か白かと聞かれたら、私は白だと思う。
けれど、兄弟の心配と皇位継承権の話はまったくの別物で、邪魔になる人は容赦なく叩き落す苛烈さを持っているといい。
黒い面を使い分けれる白って感じかな!
チェスはあんまり詳しくないんですが、白黒の盤より赤と黒のチェス盤の方が可愛いので好きです。
リザイン…将棋でいう投了。降参のこと。
ルルーシュ+シュナイゼル(+クロヴィス(+ユフィ))
「チェック」
赤と黒の盤面で、白が黒の駒を倒す。
王冠をかぶったそれはまさしく駒の統括役であり、また、ゲームを終わらせる駒でもある。もっとも、どの駒も身動きが取れなくなる無様なリザインを、目の前の人物と行なうチェスの中ではしたことはない。互いに。
「また俺の負けですね」
「そうは言うなルルーシュ。お前も、だんだんに上達しているよ」
「昔はクロヴィス兄上にもよく負けましたからね」
ルルーシュがその時分のまま成長していないと錯覚しているように、何度もチェスの打ち合いを申し出て負け続けている、そちらこそ成長していないのではないかと思わせるもう一人の兄の柔らかな笑みを思い浮かべ、怏々とした気分でため息を吐く。それを見咎め、最も王座に近しい者として名が通りつつある兄、シュナイゼルはたしなめた。
「あれはお前とするチェスが楽しいのだよ。たとえ負けても、結果が延々と変わらなくても、あれはお前とチェスをする時間を楽しみにしている。お前たちやユフィたちの絵を描く時間の次にね」
「あの人は、自分の皇位の高さなんて頭にないんでしょうね」
美術に携われば、絵さえ描ければいいのだから。
シュナイゼルは苦笑した。
「クロヴィスに対して、少し辛辣すぎやしないか?ルルーシュ。聞けばクロヴィスが悲しんでしまうよ。人それぞれ得意な領分がある。クロヴィスはそれがたまたま施政ではなく、美術の方面に秀でているだけなのだから」
「わかっていますよ、それくらい」
盤面をためつ眇めつしていたルルーシュは、頬にかかる黒髪を耳にかけ、駒を選り分けた。
「もう一勝負、お願いできますか」
「構わないよ。さあ、先手はどちらにしよう?」
「兄上がどうぞお先に」
この人とは幾たびもチェスをしているが、勝てた数は片手で事足りるほどにしかない。しかも、それはあまりに負けすぎて不貞腐れたルルーシュの機嫌が回復するようにと計らって、力が拮抗していると思わせる打ち方でもらった勝利だ。それに気づけるほどまだルルーシュは明敏ではなく、けれど今はどれくらい手加減をされているかわかるくらいには兄のするチェスに眼が馴染んでいる。この手は前に潰されたから…と頭の中で吟味できる余裕は、少しだけ出てきた。
「ところでルルーシュ」
「はい」
「エリア11はどうだい?」
かつ、ん
「…アッシュフォードにはよくしてもらっています。友人もできました」
「そうか。今度アッシュフォード家には懇ろに礼を尽くさねばならないね」
話しながらチェスをたしなむのは、よくあることだ。
それが相手への揺さぶりであろうと、答えなければその余裕すらないと思われ、付け入れられる。筋が乱される。
もしくは、チェスに集中させることで口の蓋を緩め、情報を引き出すのか。
どちらにせよ、素直に穏やかなチェスができる状態ではなくなったと、ルルーシュは肌で空気の変化を感じ取った。
「向こうはテロも多いと聞く。危ないことはしていないだろうね?」
かつん。
「まさか。真面目にとはいえませんけれど、兄上の心配するようなことは、していないと思いますよ?」
かつん。
「それは何よりだ。けれど気をつけなさい。近々、黒の騎士団と呼ばれる強い勢力のテロリスト集団が出現している。他とは違い、統率のとれた集団だと聞き及んでいる。まるで兵隊だとね」
かつん。
「そうですか…確か、リーダーは」
「ゼロ、と名乗っているそうだよ」
かつん。
かつん。
「彼は頭が良い。どこから漏れるのか知らないが、軍の情報の一部も掌握しているようだ。それの利用価値を、見誤らない」
かつん。
「軍の情報が漏れているって…そんな軽々しい問題じゃないでしょう兄上」
かつん。
「いやいや、敵ながら賞賛に値するよ。仮に皇族なら、この熾烈極まりない継承争いも彼なら狡猾に切り抜けるんじゃないかと、私は思うよ」
「彼が皇族ならなんて…ずいぶん話が飛躍しましたね。相手はクロヴィス兄上やユフィを殺した人間ですよ」
「たとえの話さ」
かつん
かつん
かつん
「慎重にことを運ぶ狡猾さ、ときに見せる大胆さ、誘導に使う駒の的確さ、…けれどイレギュラーには弱い。彼の使う布陣は、どこかお前のチェスに通じていると私は考える。チェスとは違う、立体でも物を考えるその頭の良さも、ね」
…かつん。
「…何をおっしゃりたいのか、よくわからないのですが」
「ルルーシュ」
かつん。
「クロヴィスやユフィを殺したとき、やさしいお前は泣かなかったかと、心配しているんだよ」
穏やかに笑う冷えた目の薄い紫電は、柔らかく歪曲しながらもルルーシュの心臓を確実に見ていた。掴まれたように、竦み上がる。
(な、に、を言っているんですか兄上。僕は、俺はクロヴィス兄上やユフィを殺してなんて、)
かたん、
「チェックメイト」
リザインの声はあがらなかった。
***
初シュナイゼル(とクロヴィス?)でした。
この三兄弟が大好きです。
いつか絵を描きたいと思います。
シュナイゼルが黒か白かと聞かれたら、私は白だと思う。
けれど、兄弟の心配と皇位継承権の話はまったくの別物で、邪魔になる人は容赦なく叩き落す苛烈さを持っているといい。
黒い面を使い分けれる白って感じかな!
チェスはあんまり詳しくないんですが、白黒の盤より赤と黒のチェス盤の方が可愛いので好きです。
リザイン…将棋でいう投了。降参のこと。
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