心に移りゆく由無し事をば。

深夜、大恩あるお方がほろりと愚痴ったことを皮きりにお互いの不満や悩みをぶっちゃけてました。
親孝行だとか祖父母孝行だとか、お互い親族関係のことを主に。

ちょっと事情であまり実家に帰れない状況の最中に（その状況を作ったのは他でもない私の下らない感傷ですが、そもそもの原因は私を取り巻く実家の環境のためでして；；）怪我をした親族の見舞いに行けなかったという不孝を働いたことでずっと気にかけていました。
まあ、そのお方にもそりゃ不孝者だよと言われてしまいましたが。
その、親族関係の鬱憤は、些か繋がりのある家族には勿論のこと、会う機会がそこそこある周囲の人間には心配をかけるのを厭い、口に出せず、いっそのこと墓まで持っていってやろうという意気込みだったのです。
言っちゃいましたが。
初めて口にしたので何かと上手く言葉にまとめられなかった私に真摯な応対をして下さり、不覚にもうっかりぽろっとなりそうだったんで正直戸惑ってました。やっぱり男性って頼りになる。
しがらみっぽいものから逃げるために、来年再来年辺りに家族や親族の目の届かない場所へひとり引っ越そうとしている弱気な私の逃げを英断と言って下さり、心底救われた気がしました。
話したいことがあったらいつでも言ってくれとアフターケアをするつもりが、また話聞いてと本音を間違えて言った私に快く頷いてくれて、寧ろ私がアフターケアを為されたり。
ぶっちゃけその人には今も甘えてしまっているから、これ以上甘えるつもりも心配をかけるつもりもないですが。
時折爪長いわと笑いながら指握ってくれるだけでも安心するもんなんですね。
悩み事だけじゃなくて共通の話題でもまた語りたいです。

周りにそう思える方がいてとても私は幸せです。
完全逃避行、なしてやろうと思いました。